秋篠寺
先日、お盆で東京にいる高校時代の友人が
私の事務所を訪ねてくれた。
昔の話や仕事の話をしている中で、
このブログについての話題になった。
私の催眠療法士としての仕事に理解のある彼は、
私の“薬師寺シリーズ”のブログをみて、
「このような記事を載せることは、
読み手に催眠療法が宗教的なものと誤解され、
マイナスイメージを与えるのではないか」
と指摘した。
私は、宗教は否定しないが
仏教に限らず特定の宗教には属さない中立の立場にある。
しかし、心に係る仕事をしている者にとって
多くの方が心の支えとしている宗教を無視することもできない。
それぞれの宗教には
人の心を魅了する何かが必ず存在している訳で、
何世紀にも亘って続いてきた思想には
人が生きていく上で大切なものが多く含まれている。
このように思うからこそ、
私の心に響く部分をブログに掲載しているわけである。
ただ、何でもざっくばらんに話してくれる友人の言葉だけに、
読者の方々にはそのように思われているのだろうかと
少々考えさせられた。
その二日後、お盆の墓参りをした際に
ご先祖様のお墓を眺めながらふとそのことが頭をよぎった。
しかし直後に
「では、読者にウケるような記事を書くのが良いのか？」
という問いかけが頭に浮かんだ。
それは自分の心で思ったこと、感じたことを
書かないという選択でもあり、
それでは本当の自分自身がそこには存在し得なくなる。
だからそれは違うと思った。
そして、心は晴れた。
読者方々からどう思われようが、
私は自分の感じたまま、思うがままを記事にしようと。
そうでなければ意味がない。
表面的に作られたうわべものは、
本当の意味で何も伝わらないものだからである。
それは、ブログだけでなく
セラピーにおいてもセミナーにおいても同じだということ。
今年のお盆の期間中に、
大切なことに改めて気づかせてくれた
友人と我がご先祖様に感謝している。
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