強い「信念」の果てに(薬師寺シリーズ14回目)

透明な心の世界へ-催眠療法士(ヒプノセラピー)・鹿島光洋のメッセージ-大雁塔
大雁塔(中国 西安)

(玄奘三蔵が造りになった塔)



高田好胤師の法話集より、第14回目

薬師寺は法相宗の大本山ですが、

法相宗の始祖は、中国の僧侶であった

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)という方です。

(西暦602~664年、西遊記の三蔵法師のモデルになっている方です)

玄奘三蔵は隋の時代の生まれですが、

隋が滅び、唐に代わった頃

「インドに行って勉強しないと、

この国に本当の仏教を伝えることができない」

という、強い想いがあって

当時、鎖国を強いていた国の法を犯してまでも

インドに行こうとします。

しかし、当時のインドへの道のりはまさに命がけでした。

日本の国全体ほどあるタクラマカン砂漠を

たった一人で踏破し、

その先の天山山脈も超えていかなければなりません。

そのためには、強い精神力を鍛え、いくつもの語学を修得し

そして、体力も鍛錬しなければならなかったのです。

自分の信念に従って、その想いを果たすために

玄奘三蔵はその準備を整え、

旅に出る前にお堂で一人、仏さまに

ご自分の”決意”を表現されています。

「私は目的を達することがなければ、

東に向かっては一歩たりとも足を運びません」

西に向かえばインドですが

東に向かうということは中国へ帰るということです。

「不東」と言われるこの宣言は

仏法者として生涯を貫かれた玄奘三蔵の精神でした。

結果として、3万キロを超える距離を踏破し、

17年間かけて、馬22頭分のお経を持ち帰りました。

そして、その後に生じる数々の困難も

不東の精神で乗り切り、

命を懸けて生涯をお経の翻訳に費やされています。

(筆者の独り言)

玄奘三蔵には、本当の仏教をこの国に伝えることで

人々が救われるのだという、強い「信念」があった。

そのために、何としても

インドに行きたい、本当仏教を知りたい、それを人々に伝えたい

という、強い想い(感情)が膨れ上がり

自分を動かす(行動)ことになった。

信念 → 感情 → 行動 → 結果

私たちはまず、自分がしようとしていることに対する「信念」が

どれだけ純粋で揺るぎのないものか

常に自分の内を見つめ直し、心に留めておきたいものだ。

これが原点となる。

もし、この信念がまだないようであれば、

立ち止まらず、探し続けなければならない。

信念が固まれば、強い想いがさらに強くなる。

ああなりたい、こうなりたい、あんなことしたい、こんなことしたい。

すると、その想いを実現するために

するべき行動が、したくてたまらなくなる。

そして、それがいかなる困難であっても

乗り越えようとするエネルギーが湧き出してくる。

その結果はおのずとついてくるものだ。

結果は、純粋で固い信念があって生じる。

オープンセサミの無料メールセミナーの登録は、 こちら↓

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=131133



目 次
DAY 1:  誰にでも生まれてきた意味がある?
DAY 2:  実は、毎日誰でもヒプノを体験している!?
DAY 3:  潜在意識の秘密
DAY 4:  催眠術ショーのからくり
DAY 5:  みんなが知らないヒプノセラピー~主な方法について
DAY 6:  ヒプノセラピーでできる、3つの素晴らしいこと
DAY 7:  さて!あなたが生まれてきた意味は・・・
Pocket