催眠とは?催眠状態とは?

「催眠」について

日本では催眠という言葉に誤解があります

残念ながら今日の日本では催眠に対するイメージは決して良いものではありません。催眠術や催眠商法など、人の心を意のままにコントロールして操り、言いたくないことを言わせたり、やりたくないことをさせられたりすると思われがちです。

しかしながら、実際はかなり違います。催眠状態なっていても意識はハッキリとしているため、何を言われているかよく理解できますし、自分が言ったことや行ったことは催眠が覚めてもほとんど覚えています。ですから決して、言いたくないことを言ってしまったりとか、したくないことをさせられてしまったりなどはありません。しっかりと、自分で自己コントロールできている状態なのです。

催眠は言葉を替えて様々なところに利用されています

スポーツの世界でよく耳にするイメージトレーニング、メンタルトレーニングや、能力開発の分野でよく目にする、右脳トレーニング、速読・速聴など、最近よく言われるこれらの方法は少なからず催眠の手法を取り入れています。

現代社会において、催眠は言葉を代えて様々なところに利用されていますので、実はそんなに日常から遠い存在ではないのです。

「催眠状態」について

催眠状態は潜在意識への扉が開いた状態です

普段私たちが、日常生活をする上でいろいろなことを理性的に吟味し、選択して判断を下している意識を「顕在意識」と言います。一方、嬉しい気持ちになったり、悲しい気持ちになったり、怒りや恐れなどの感情や感覚、過去の記憶、ひらめき、直感などをつかさどる意識を「潜在意識」と言います。

「潜在意識」は「顕在意識」よりもはるかに大きな領域があり、本質は常に自分をより良くしたいと思っている意識です。ただ、普段の意識状態ではなかなか潜在意識の扉を上手に開くことができないわけです。

それでも、催眠状態になることでこの扉を開くことができ「潜在意識」の中に入っていけるようになるのです。そして、心の深い部分から、抱えている心の傷を癒やすことができたり、解決できなかった問題のヒントを得たり、願望を実現するための確固たる信念を持つこともできるようになるのです。

催眠状態は特別な意識状態ではありません

毎晩、あなたがお布団に入って気持ちよく眠ろうとしている時や朝に気持ちよく目覚めようとしている時など、心が落ち着いてリラックスしているときは軽い催眠状態の1つなのです。そのようなとき良いアイデアがひらめいたという話を聞かれた方も多いと思います。

また、映画を見ているときや、スポーツ観戦をしている時など、好きなことをして時間の経つのも忘れるほど集中している時も軽い催眠状態の1つです。このような時にもいろいろな感情が浮かんできたり、新たな発想が生じたりしやすい状態になります。
このように軽い催眠状態であればあなたはすでに体験していますので、決して特別な意識状態ではないのです。

ヒプノセラピーでは、最初はこのような軽い催眠状態から入り、徐々に深めていって最適な状態を目指します。