世の中を暗くしているのは誰(薬師寺シリーズ2回目)

透明な心の世界へ-催眠療法士(ヒプノセラピー)・鹿島光洋のメッセージ-薬師寺西搭

高田好胤師の法話集より、第2回目

ある名家に神経質なご主人がいました。

お正月、

ご主人が金の弦(つる)のついた土瓶でお茶を飲もうとしていたところに、

女中さんがうやうやしくお膳を運んできました。

女中さんは緊張したはずみでけつまずき、

ころんで、主人の土瓶をひっくり返してしまいます。

そして、土瓶は二つに割れてしまいました。

神経質な主人は、それからふさぎ込んでしまいます。

何てことだ、正月早々こんなことになるなんて。

今年はろくなことがないであろう。

情けないことだ。

そのふさぎようは、家の者全員が手こずってしまうほどでした。

そこへ隣のご主人が正月のあいさつにやってきます。

この主人は歌を詠むことが好きな、教養ある方でした。

「おめでとうございます」

『何がめでたいか、正月早々赫赫云々で、土瓶が壊され

めでたいことなどない』

「いや~、めでたいことですな~」

『土瓶が割れて何がめでたい』

「いや、めでたい。

貪と貧が無くなった。 そして残ったのは金の鶴じゃないですか!

まるで、お宅に鶴が舞い降りてきたようだ」

そして、

「元日に、貪と貧とが打ち割れて、あとに残るは金の鶴なり」

と詠みました。

その歌をきいた、神経質な主人は大変喜よろこんで、

「来年はこの金の弦のついた土瓶を二つ割りましょうか」

といって、心が明るくなり、

ようやく、明るいお正月を迎えることができるようになったのです。

高田好胤師は、このお話のあと

”自分の思いで世の中を暗くも明るくもすることができる”

と語っている。

確かに、この世に起こる出来事には 意味がない とも言える。

そこに意味を与えるのは、自分自身だからだ。

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目 次
DAY 1:  誰にでも生まれてきた意味がある?
DAY 2:  実は、毎日誰でもヒプノを体験している!?
DAY 3:  潜在意識の秘密
DAY 4:  催眠術ショーのからくり
DAY 5:  みんなが知らないヒプノセラピー~主な方法について
DAY 6:  ヒプノセラピーでできる、3つの素晴らしいこと
DAY 7:  さて!あなたが生まれてきた意味は・・・


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