与えることと、与えないこと(薬師寺シリーズ4回目)

透明な心の世界へ-催眠療法士(ヒプノセラピー)・鹿島光洋のメッセージ-薬師寺金堂

高田好胤師の法話集より、第4回目

薬師寺は大乗仏教の法相宗の大本山であるが、

大乗仏教ではすべての人が 「仏」になることができると説く。

しかし、「仏」になるためには、菩薩行に励まないといけない。

菩薩行の徳目には6つの項目がある。

これを六波羅蜜という。

この6つの徳目の第1番目が、

「布施波羅蜜」である。

意味は、施しをするという意味である。

しかし、単に施しをすると言っても、

施しをすべきことに施しをするのであって、

施しをせざるべきものに施しはしてはならない。

その区別や判断は修行によって身に付けるものであるが、

与えるだけが良いわけではない。

時には与えないことの方が、与える以上のものがある。

職場や学校、あるいは家庭において、

与え過ぎてはいないだろうか。

あるいは、与えなさ過ぎていないだろうか。

私もヒプノセラピーを指導する際に

意識していることがある。

それは、実践練習での受講生への指摘は

細かいことにはこだわらず、

本質的なことだけにすることだ。

これは、決して出し惜しみをしているわけでない。

本質的なことの改善が自然に細かいことへも影響を与える。

そして、本人が自分で気づくことの方が、

あとあとまで心に残り、

結果的に上達が早くなることに気づいたからだ。

大乗仏教では、与えるか与えないかの判断力を養うことは、

「真理を見極める」ことであり、

仏教徒の最終到達点とされる。

それ故、そんなに簡単なことではないはずだが、

人に良くなってもらいたい気持ちを

どのように表現するかは、

私にとっても、まだまだ勉強しなければならないことの1つだ。

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目 次
DAY 1:  誰にでも生まれてきた意味がある?
DAY 2:  実は、毎日誰でもヒプノを体験している!?
DAY 3:  潜在意識の秘密
DAY 4:  催眠術ショーのからくり
DAY 5:  みんなが知らないヒプノセラピー~主な方法について
DAY 6:  ヒプノセラピーでできる、3つの素晴らしいこと
DAY 7:  さて!あなたが生まれてきた意味は・・・

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